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「利益」を信じてはいけない

マネジメントにおいて本当に必要な数字は「利益」ではない。

しかし誰もが「利益」にこだわり、「利益」を絶対とする。
しかし誰もが「利益」について何も知らない。
知っているのは、「売上−費用=利益」という、
つまらなくも的を得ていない方程式だけ。
しかも、「利益=儲け」と勘違いしている人もいる。
銀行や、ときに経営を知らない会計事務所までもが。

では、利益とは何か?

ドラッカーはこう答える。
「利益は幻想である」と。
「利益は存在しない」と。

そしてもう一方でこう答える。
「利益は社会貢献に対する結果である」と。
「利益は企業継続のうえでの条件である」と。
「未来の費用である」と。

つまるところ、
利益を計上することは条件でこそあるが、
だからと言って、カタチあるものでもなく、
そこからわかることは、計画との違いはどれだけか?
という比較対象としての数字であるということ。

10万円以上のものは資産に計上し、
数年にわたって費用化していくという税務会計上の費用。
素晴らしい人材や技術をも資産として計上することもなく、
継続を条件としながらも1年間というスパンで区切られ、
無理矢理に売上と費用を対応させて計算した、
税金を計算するための利益。

そんな貸借対照表(BS)・損益計算書(PL)から、
企業の本当の価値や将来を見る事ができるだろうか?
マネジメントにおいて本当に必要な数字があるのだろうか?
僕は不思議に思う。


唯一信じられる数字は、預金残高と借入金残高くらいであろう。
ただ、それすら操ることもできるが。

僕がマネジメントにおいて最も必要とする数字は、

資産とか費用とか区別することなく、
将来において顧客・キャッシュを創造する活動にどれだけのお金が使われ、
逆にそれ以外の活動にどれだけのお金が使われ、
実際にどのような活動・お金から顧客・キャッシュがどれだけ創造され、
そして、将来のビジョンに対し現在どの位置にいるのか把握するための、

戦略的かつ計画的かつ論理的な数字。

売上−費用=利益

ではなく、

将来の費用=△費用+売上

利益など存在せず、
ましてや売上など約束されておらず、
あるのは費用だけである。

企業の継続を条件として、
将来の費用を得るために、費用を上回る売上(回収)が必要であるということ。

費用(支出)が先であり、費用だけが存在し、
費用を上回る売上(回収)こそ、
「顧客にとっての価値への対価」であり、
その価値を提供し続けることにより「顧客満足」が得られ、
企業の目的である『顧客の創造』を果たすことが可能となる。

事務所の購入資金も、
看板の設置費用も、
広告宣伝費も、
スタッフへの給料も、

将来キャッシュを獲得するための、
費用を上回る売上(回収)にするための、
同じ費用である。

そこに利益など存在しない。
そんな幻想よりも、事実としての預金残高の方が、
よっぽど意味のある数字である。

なんて、
難しくも偏屈に思われそうな「会計の話」を
ドラッカーとしてみたかったです。



興味のある方、今度お話しましょう。

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